実際にオークションサイトで検索してみると、昔ながらの棒状の鍵や近年一般的となっているスマートキーまで、さまざまな種類の鍵が出回っています。なぜ、鍵のみが販売されているのでしょうか。
鍵のなかでも、電波を発する鍵は高価な部品となっており、新品のスマートキーを販売店で購入する場合、1個3万円以上、輸入車や高額車種のものは、1個10万円にもなるとされています。
例えば、スバルの販売店スタッフによると「1個3万5000円(税別)」といい。これは、スマートキーだけを購入しても使うことはできないため、認証登録まで含めた価格となっているようです。
認証登録は、クルマ1台ごとに登録されている固有番号と、スマートキーのペアリングをおこなう作業です。家のカギと同様に、同じような形をしている鍵でも、実際には鍵を挿入するキーシリンダー側と噛み合わなければ解錠することはできません。
そのため、スマートキーを販売している自動車販売店で、「鍵」と「クルマの固有番号」を組み合わせる作業をおこなっています。
新規で購入すると非常に高額となることから、鍵を失くしてしまった人にとって中車の鍵は非常に魅力的な選択肢なのです。
また、中古品の多くは、リサイクルされ役に立っているようです。
例えば、新型車も水没や事故などで廃車となれば、そのクルマに使われていたスマートキーは余ってしまいます。その場合、鍵自体の機能に問題がなければ、ほかの中古自動車部品と同じように、別のクルマに利用されるため中古で鍵が流通します。
中古車販売店のスタッフは以下のように話します。
「ユーザーから下取りしたクルマのなかには、鍵が1本しかないという場合もあります。そうした場合、予備の鍵をこちら側で用意する必要があるのですが、販売店や部販に注文するよりも速やかに入手できる中古の鍵は非常にありがたいです」
※ ※ ※
中古のスマートキーは、それ単体ではほかのクルマの鍵を開けることも、エンジンを始動することもできません。また、中古のスマートキー自体は、バンパーやドアなどと同様に中古部品のひとつに過ぎません。
電子化・高度化したクルマの鍵は非常に高価であるため、中古車販売店や、鍵を失くしてしまった人にとって、魅力的な選択肢として活用されているようです。
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April 08, 2020 at 08:10AM
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