
フェラーリ F12ベルリネッタ(2012-2017年)
クルマ好きなら一度は憧れたことがあるだろうスーパーカー。その黎明期から現代までをたどる連載企画。第84回は「フェラーリ F12ベルリネッタ」だ。
【写真】リアビューやコクピット、美しいエンジンなどを見る(全7枚)
2012年のジュネーブ モーターショーで、フェラーリの新たなフラッグシップがワールドプレミアされた。その名は「F12ベルリネッタ」と、それまでのフェラーリのネーミング流儀とは異なり、比較的シンプルな名称であった。「F」は、もちろんフェラーリを、「12」は、12気筒エンジンを搭載していることを意味し、ベルリネッタ(Berlinetta)はイタリア語でクーペのことだ。
それまでのフラッグシップ フェラーリであった599GTB フィオラノの後継モデルにあたるわけだが、サイズは全体的に599より少し小さくなっている(599は全長4665×全幅1962×全高1336mm)。ホイールベースも30mm短縮されている。それでも、550 マラネロ以来続いている、FRクーペらしいロングノーズ/ショートデッキの美しいファストバックスタイルは踏襲されており、しかも少しコンパクトになったことでスポーティさも強調されている。デザインはそれまでの多くのフェラーリ車同様、ピニンファリーナが手がけているが、フェラーリのチェントロスティーレ(スタイルセンター)とのコラボレーションで生み出された。
アルミニウム製のボディシェルとスペースフレームを組み合わせたシャシはスカリエッティが手がけた。素材や工法の見直しによって、599よりも車重は70kgの軽量化を成し遂げながら、車体剛性は20%向上している。前後重量配分も前46:後54と理想的な数値だ。空力性能も向上し、Cd値は0.299を達成している。
550や599同様、フロントミッドシップ搭載されるパワーユニットは、フェラーリ FFに搭載された6.3L(正確には6262cc)のV型12気筒 直噴DOHCをベースに、圧縮比を13.5に高めて、最高出力は740ps、最大トルクは690Nmというパワースペックを発生している。これは、それまでの歴代フェラーリの市販モデルの中では最もパワフルなものとなる。
組み合わされるミッションはクロスレシオの7速DCTで、ディファレンシャルとともにリアアクスルに配置するトランスアクスル方式を踏襲している。公称の最高速度は340km/h以上、0→100km/h加速は3.1秒、0→200km/h加速は8.5秒とアナウンスされている。
インテリアも、コクピットの操作系はマン-マシン-インターフェースに則した構造を導入し、ドライバーはステアリングから手を離すことなく、ほとんどの操作スイッチにアクセスすることが可能になっている。
フェラーリ F12ベルリネッタ 主要諸元
・全長×全幅×全高:4618×1942×1273mm
・ホイールベース:2720mm
・車両重量:1525kg
・エンジン種類:65度V12 DOHC
・排気量:6262cc
・最高出力:740ps/8250rpm
・最大トルク:690Nm/6000rpm
・燃料タンク容量:92L
・駆動方式:トランスアクスル式FR
・トランスミッション:7速DCT
・タイヤサイズ:前255/35ZR20、後315/35ZR20
・車両価格(当時):3590万円
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