トヨタ自動車は、米国でガソリン価格が数年ぶりの安値水準となる中でも、消費者は引き続き低燃費車を欲しがるとみている。
同社が発表した北米市場向けのミニバン「シエナ」とクロスオーバー車「ヴェンザ」の新型車は、どちらもハイブリッド車(HV)だけの展開となる。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が自動車業界を直撃する前、同社のHVは 需要急増で在庫確保が最大の課題となっていた。

「シエナ」の2021年モデル
シエナの現行モデルといったん生産終了となっていたヴェンザにハイブリッドのオプションはなかった。2021年モデルで標準装備とすることで、同社はハイブリッドに賭ける意気込みをあらためて示した格好だ。
トヨタのHV販売台数は昨年29%増加し、今年の 第1四半期(1-3月)では58%の増加となっていた。

「ヴェンザ」の2021年モデル
トヨタは例年なら4月に開催されるニューヨーク国際自動車ショーで両車種を披露する予定だったが、新型コロナの影響でショーが 延期されたため、今回はインターネット上での発表となった。
北米統括会社トヨタ・モーター・ノース・アメリカ(TMNA)の幹部ボブ・カーター氏は、18日に公開された動画の中で「最近は非常に厳しい状況が続いているが、明るい兆候も見えてきた」と説明。「ディーラーの大部分は営業を開始しており、消費者も戻りつつある」と述べた。
両車種とも今年後半に発売される。同社広報担当は、米国市場での初年度販売台数をヴェンザが約5万台、シエナが10万台と見込んでいると述べた。
原題: Toyota Models Go Hybrid-Only in Spite of Cheap U.S. Pump Prices(抜粋)
(第5段落以降を追加します)
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May 19, 2020 at 07:54AM
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トヨタ、HVシフトが一段と鮮明に-北米向け新型車を発表 - ブルームバーグ
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