同じクルマなのに6モデル
1990年頃、日本の若い人の間でちょっとしたブームになったのが「バンデン・プラ・プリンセス」だった。性能的にはさほど見るところのない、クラシカルな英国車である。当時、日本車はすでに世界をリードする存在になっていて、快適でハイパワーなクルマはいくらでも安く売っていた。しかし、バブルを引きずる空気の中、ユーザーの間には他人とちょっと違ったクルマに乗りたいという欲求があったのだ。
1992年のトレンディードラマ『誰かが彼女を愛してる』では、中山美穂が演じるヒロインの愛車という設定になっていた。オシャレでかわいいというイメージが拡散し、見た目に引かれて購入した女性も多かったという。トラブルや使い勝手の悪さですぐに持て余すケースが頻発したようだが、1960年代のクルマがファッションアイテムとしてもてはやされたのである。
バンデン・プラは本革内装にピクニックテーブルまで付くという豪華仕様だったので、中古でも高価だったのは仕方がない。ちょっと手が届かないという人には、もう少し安く手に入れることのできる、同じような外見のクルマがあった。オースチン、モーリス、MG、ウーズレー、ライレーから出ていた姉妹モデルである。
スタイルとメカニズムは基本的に同じで、グリルやエンブレム、内装の仕立てだけが違う6モデルがあったのだ。これらはすべて「ADO(Austin Drawing Office Project)16」という名のプロジェクトから生まれている。1958年に誕生した「Mini」がADO15で、その成功を受けての企画というわけだ。
![]() |
![]() |
![]() |
"車" - Google ニュース
February 13, 2020 at 02:52PM
https://ift.tt/2Hpsv6d
第68回:激動の英国車興亡史 散り散りになった栄光のブランド - webCG
"車" - Google ニュース
https://ift.tt/2Xkidvp
Shoes Man Tutorial
Pos News Update
Meme Update
Korean Entertainment News
Japan News Update
Bagikan Berita Ini
0 Response to "第68回:激動の英国車興亡史 散り散りになった栄光のブランド - webCG"
Post a Comment