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マツダ、100周年特別記念車とカーデザイナーが手がける初のオフィシャルグッズ説明会 - Car Watch

マツダ「R360クーペ」と100周年特別記念車

 マツダは6月16日、100周年特別記念車オンライン取材会を開催した。マツダからは、商品本部本部長 猿渡健一郎氏、デザイン本部副本部長 中山雅氏、デザイン本部ブランドスタイル統括部 チーフデザイナー 諌山慎一氏らが出席し、4月3日に発表して予約受付中の100周年特別記念車と、25日より発売を開始するというマツダコレクションの紹介が行なわれた。

 2020年1月30日、マツダは創立100周年を迎えた。まずビデオメッセージで登場したのは、同社 常務執行役員 デザイン・ブランドスタイル担当の前田育男氏。前田氏は「この100周年をどう迎え、皆さまにどう感謝を伝えるか、そして今後の100年にどう繋げるか、多くのメンバーと話してきた」と語る。

 前田氏が「決して順風満帆とは言えない」と語るマツダの歴史は、1920年に東洋コルク工業としてスタートしたことから始まる。しかし原爆によって被災。創業者松田重次郎氏によって「被災地広島に復興の灯火を」と、復興に必要なトラックの生産に大きく舵を切ったのが、マツダ(当時の東洋工業)が本格的なクルマ造りに転じたきっかけになったという。

 前田氏は「工業で世界に貢献する」という創業時からの志はいまもなおマツダの指針だと語り、「これまで何度も挫折したがなんとか乗り越えてきた、その過去があって今がある」と話した。そこでまず100周年を表わすものとして、そのヘリテージと現在をつなぐシンボルをつくりたいと考え、できたのが東洋工業のロゴにマツダのロゴを組み合わせた100周年記念ロゴだという。現在はマツダの社員全員が、このロゴの社章を身につけているとのこと。

 さらにプロダクトでも、過去と現在をつなぐものを作りたいと考えたという。

 マツダの歴史を振り返れば、初の自動車「オート三輪」があり、マツダ初の乗用車「R360クーペ」、そして世界初の量産マルチローターロータリーエンジン車である「コスモスポーツ」がある。初という意味ではこの3台がマツダの礎となるが、その中からデザイン的にもっとも特徴的で画期的なクルマであるR360クーペをヘリテージとして選んだ。

 1960年に登場したR360クーペは、ボディの多くをアルミチタン合金製とし、軽自動車初のV型2気筒の4サイクルエンジンと日本初のトルコンATを組み合わせた画期的なモデル。一方でなにか癒やされるクルマで人の手のぬくもりを感じる工芸的なよさがあって、「ある意味マツダのクルマ造りの源泉を感じるモデルだ」とした。

 また、戦後日本で初めて「クーペ」という名前を使ったクルマでもあったという。振り返ればクーペモデルは常にそれぞれの時代のマツダデザインを牽引してきたモデルであり、それもR360クーペを選んだ理由の1つだとした。

 赤いルーフと白いボディの2トーンは当時として思い切ったデザインだと思うが、まずは要素として近いロードスターからイメージ作りをスタートし、それを全モデルに展開した。「苦労もあったが作り手のこだわりが価値だと思う」と言い、過去と現在のつながりを感じてもらえればと語る。

マツダ初の乗用車となるR360クーペ
R360クーペのリアビュー
R360クーペの内装

 また、今回新たに発表したマツダコレクションについても説明を行なった。

 このマツダコレクションはマツダ100周年を記念したグッズになるが、「マツダ初のオフィシャルグッズになる」という。すべて社内のデザイナーが作ったとのことで、「私自身も結構楽しんだ。たまにはクルマ以外のデザインもいい」と語る。

 マツダコレクションについては、6月25日よりオフィシャルサイトにて販売を開始するとのことだ。

マツダ初のオフィシャルグッズも発売

入社2年目のデザイナーが作った100周年特別記念車

 約60年前に登場したR360クーペは、小杉二郎氏と小林平治氏のタッグでデザインされた。当時小林氏は入社2年目の若手だったという。

 今回の100周年特別記念車のプロジェクトについても、これまでの100年、そしてこれからの100年ということで、ベテラン社員と若い社員の両輪で築きあげていくことにした。まずは若い社員からアイデアを集めるところからスタート。その中にはさまざまなものがあったが、古いモデルをオマージュするアイデアがいくつかあって、その中から中山氏がR360をオマージュする案を選んだという。

 R360クーペのオマージュの中でポイントとなるのは、カラーとマテリアルの変更ということで、入社2年目のデザイン本部プロダクションデザインスタジオカラー&トリムデザインGのカラーデザイナー 村上佳央氏が抜擢された。

 村上氏は、探してみるとR360クーペに関する当時の資料が残っていたと言い、その資料には手書きで内装色の塗り分けなど、事細かに記されていたという。ただし、それをそのままマネするのではなく、今のクルマに似合うようにと大人っぽさを加えたと説明する。

 R360クーペのルーフと内装色にはマーロンルージュが用いられるところ、100周年特別記念車では内装はバーガンディとし、インパネはホワイトに。ボディカラーはR360クーペではアルペンホワイトという黄色みの入ったホワイトだったが、これは当時の技術では真っ白なホワイトを作るのが難しかったのではと考え、100周年特別記念車ではスノーフレークホワイトパールマイカを選択した。

ルーフや内装をバーガンディに、ボディカラーはスノーフレークホワイトパールマイカを選択

 中でもこだわったのはフロアマットだという。また、シートのヘッドレストにエンボスで刻まれた100周年記念ロゴも、皮の質感を残しつつエンブレムがきれいに見えるようこだわったポイントだとした。

 外装でもフェンダーに専用のバッヂを装着したほか、ホイールキャップにも100周年記念のロゴを配置。100周年記念ロゴはキーホブにも刻まれ、納車の時のことをイメージして、キーの化粧箱も記念ロゴをあしらった特別なものを用意した。

特にこだわったというフロアカーペット
ヘッドレストには100周年記念ロゴが刻印される
ホイールキャップに100周年記念ロゴ
キーホブはケースにも刻印を施した

 マツダ100周年特別記念車は、現在予約を受付中。車種によって納車時期は異なるが6月末からデリバリーを開始するとのこと。

マツダ100周年特別記念車ラインアップ(1分40秒)

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June 16, 2020 at 03:03PM
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