フランス車と聞いて、いまだに「故障が怖い」と条件反射するアナタ。今どき故障するクルマなんて全世界から消えました! フランス車だって故障なんかまずしません! しかも最近のフランス車は、フランスらしさも取り戻して、オシャレでとってもお買い得になったんですヨ!
というわけで本企画では注目のおフランス車17台をピックアップしてご紹介! 案内役は自動車評論家の清水草一氏。もちろん、昨今のおフランス車の故障や安全装備事情についてもツッコんで解説!
●【画像ギャラリー】走りもいい! 普段の足にもいい! おフランス車総勢17モデルの画像をギャラリーで!
※本稿は2020年3月のものです
文:清水草一/写真:ベストカー編集部
初出:『ベストカー』 2020年4月10日号
■Part 1 民衆のための安くてオシャレなおフランス車シリーズ
おフランスは民衆もオシャレさん。もちろん大衆車だってオシャレに決まってるわ。なぜっておフランスでは、オシャレであることがアタリマエ。オシャレが空気みたいな国だから!
ちなみにフランスでは、第2次世界大戦で旧貴族階級などが完全に没落して、戦後は大衆車しか作られなくなりました。その中核を成すのが安くてオシャレなハッチバックやセダン、ワゴンなど民衆のクルマたちネ!
なかでも一番の注目はシトロエンC3でしょう、トレビア~ン。このデザインを見れば一目瞭然。オシャレが非日常の国、ニッポンではC3はまさにオシャレ泥棒! 人々の注目を集めまくっちゃう!
●シトロエンC3(226万1000~252万6000円)
こんなにオシャレさんなのに、お値段はたったの226万1000円(フィール)から。オプションリストも少ないから、ナビさえ節約すれば、ほぼそのまんまのお値段で買える。N-BOXをフル装備するより安いかも!
N-BOXは誰もオシャレって言ってくれないけど、C3なら100%誉めてもらえるわ。1.2Lターボはトルクフルで痛快。ATもアイシン製6速なので故障の心配はまるでない。ビバ! おフランス。
一方、プジョー308は見た目はちょい地味で、お値段もかなり格上(アリュールで289万2000円から)だけど、ワゴンなどが選べるのがステキよねピヴォワンヌ。
●プジョー308(289万2000~451万2000円)
プジョー508は、まさにおフランスの伊達男。エリを立てたパリジャンだわ。こういうスカし方って、日本じゃ絶滅して久しくない? まるで雑誌のモデルさんみたい!
●プジョー508(424万7000~526万円)
こんなに伊達でカッコいいのにお値段は424万7000円(アリュール)から。BMW3シリーズより50万円安い。走りは羽根布団のように軽やかで、運転しているとお姫様気分! 白馬の騎士に抱かれるのってこんな感じ?
最後はルノートゥインゴで締めましょう。こんなにかわいくって、しかもリアエンジンの後輪駆動だなんて、考えられないステキさじゃなくって?
●ルノートゥインゴ(198万6000~243万4000円)
さすがに走りは独特で個性的。角を曲がるだけでギンザレッドウィウィよ。そしてもちろんオシャレ番長! お値段は198万円から!
■Part 2 そう、オスカルのように オシャレ快速シリーズ
フランスのスポーツモデルはお安いわりに意外とデキル。いいえ、意外とどころじゃなく、マジでキレッキレよ。それでいてしっかりオシャレ戦士。さすがおフランス! ヴェルサイユのバラね~。
その筆頭は言わずもがな、ニュルで量産FF車世界最速の座をシビックタイプRと争うメガーヌR.S.(448万1000円~)だわ。シビックタイプR(458万円)よりお安いじゃない!
●ルノーメガーヌR.S.(448万1000~499万円)
この上のR.S.トロフィーは489万円からだけど、そっちならMTが選べるし、オシャレ度ならオタクっぽいタイプRをまったく寄せつけないから、モテるうえに速いってワケ。さすがおフランスの騎士ね!
もうちょっとかわいくいきたければ、弟分のルーテシアR.S.(320万8000円から)もご用意してあるの。
●ルノールーテシア
アルピーヌA110も最高! まさに近衛連隊長オスカル・フランソワよ。性能については説明の必要はないわよね。お値段は804万6000円から。ライバルのケイマンよりお高いけど、希少価値は断然上!
●アルピーヌA110(804万6000~899万円)
だから下取りも下がらない。おフランスは意外とがっちりしてるのよ。シェーッ! イヤミざんす。
【閑話休題】今、おフランス車の故障はどーなのよ?
これまでおフランス車を6台乗り継いでる私(清水草一)だが、故障を経験したのはエグザンティアだけ。具体的には、パワーウィンドウ落ち、マフラー折損(サビ)、雨漏りの3回で、どれも定番の故障だった。ただ、ハイドロ系は7年半無事でした。
あとの5台は故障知らずだ。小さな電気系のトラブルすらまったくのゼロ! 今乗っているDS3なんか、故障の気配をまったく感じない。
21世紀以降に生産されたフランス車は、故障の恐怖とはほぼ無縁になったと断言していいだろう!
■Part 3 すべてFF! 本格オシャレSUV
フランスの戦車といえばルノーR35戦車。ナチスドイツの電撃戦の前に、木っ端微塵に吹っ飛んだわ。パリダカの国だけど、おフランスはオフロード車は苦手なの!
でも、フランス自動車業界は、今やSUVの花盛り。シトロエンC6みたいな大型セダンはサッパリ売れないからもうやめて、SUVを作ってるの~! だってそれが世界的トレンドだもの! さすが流行にビンカンさんね。
ただし戦車の弱い国らしく、4WDはナシ! 全部FFのファッションSUVっていうところがおフランスらしいじゃない? 4WDはいらない、オシャレな都会派SUVがほしいっていう人は、迷わずおフランス車にGO!
なかでも一番のオススメは、シトロエンのC3エアクロスでしょうね。安くてオシャレなC3がベースだけに、エアクロスもウルトラ安くてオシャレ! たったの263万8000円(フィール)からだもの。
●シトロエンC3エアクロス(263万8000~279万1000円)
このお値段、C-HRとだいたいガチ。VWのTクロスより確実にお安いわ。C3と同じくナビをスマホですませて節約すれば、これに諸経費プラスでご納車申し上げます。オシャレ感は宇宙一なのでご安心あれ。
ルノーキャプチャーも、C3エアクロスと同じクラス。1200ターボを積んで軽快に都会を駆け抜けるの。ちょっと古くなっちゃったから、キャプチャーなら中古がオススメかもね。バッチーン(ウインクの音)。
●ルノーキャプチャー(274万9000~285万1000円)
そして、かつての中大型セダンやワゴンの代わりとして、今フランス人がこぞって乗っているのが、プジョー3008や5008、シトロエンC5エアクロスなのよ。
●プジョー3008(373万8000~456万3000円)
お値段は400万~500万円ってところ。ウリはやっぱり節約と大トルクのディーゼルエンジンでしょうね。
●プジョー5008(421万7000~481万8000円)
それと、シトロエンC5エアクロスには、シトロエン伝統のハイドロサスの新時代版、プログレッシブ・ハイドローリック・クッションが装備されて、そりゃもうマシュマロみたいにフワッフワの乗り心地!
フワフワしたSUVは、世界広しといえどもこのクルマだけかしら? これに対抗できるのは、ベントレーのベンテイガくらいだと思うわ。ベンテイガは最低2000万円するけれど、C5エアクロスならたったの431万9000円から! ステキ。
●シトロエンC5エアクロス(431万9000円)
■Part 4 オシャレな本格派おフランスミニバン
ミニバンといえば国産車。輸入ミニバンなんてお呼びじゃないっていうのが常識だけど、そんななか、一番頑張っているのがおフランス製のミニバンじゃないの? 日本ではミニバンに入らないかもしれないけど、だからこそ国産ミニバンにオシャレ感で対抗できるってワケ!
フレンチミニバンの最右翼は、言うまでもなくルノーカングー。シートは2列だけど、後席はスライドドアだし、室内はとっても広い。
●ルノーカングー(254万6000~264万7000円)
「ホントに3列シートって必要かな?」って思ったら、もうカングーを検討せずにはいられないはず。なにせカングーは254万6000円から。お値段は国産ミニバンよりむしろ安いから、その点だけでも検討する価値はあるでしょ?
続いては、輸入車にはレアな3列シートミニバン、グランドC4スペースツアラー!
●シトロエングランドC4スペースツアラー(384万~397万2000円)
エンジンは1.6Lガソリンターボと2Lディーゼルが選べて、お値段は400万円前後。室内は国産ミニバンほど広くはないけど、なにしろ走りが圧倒的にステキ! 国産ミニバンで長距離走るとけっこう疲れちゃうけど、スペースツアラーならどこまでも行ける。そのうえ圧倒的なオシャレ感。そこを考慮すればいい勝負よね。
シトロエンからは、ベルランゴ(325万円)っていうカングーの対抗馬も登場するわ。限定導入されたデビューエディションは一瞬で完売しちゃったけど、秋から正式輸入されるはずよ! こっちはカングーと違って自動ブレーキもついているのが強みよね。
●シトロエンベルランゴ(325万円・デビューエディション)
■Part 5 キラキラゴージャス! 俺のフランス料理
第2次世界大戦後、フランスからは高級車がほぼ消滅しちゃったワケだけど、それでも一番高級なのはシトロエンから分離したDSブランド。フランスの大統領専用車といえばDSなのよ!
そんなDSの命は、ズバリ、そのオシャレぶり。メーカー自ら、そう言ってるんだからステキよね。
今、日本に導入されているのは、DS3クロスバックとDS7クロスバックという2台のSUVなんだけど、どっちもウルトラオシャレでため息が出るわ。これはもう走る宝飾品みたいなものよ!
●DS3クロスバック(304万5000~411万5000円)
やっぱり注目は、お安いほうのDS3クロスバックよね。とにかく全身オシャレのカタマリ。インテリアなんかダイヤモンドがキラッキラッな感じでクラックラッ! 走りはC3エアクロスに準じるけど、このオシャレ感はメガトン級よ。そのわりにお値段は304万円からだから、決してお高くはないのがフランス車のいいところ!
DS7クロスバックは、外観も内装も走るヴェルサイユ宮殿ね。そのわりに477万円から買えるのって、安すぎない? セボンセボン。
●DS7クロスバック(477万7000~589万7000円)
■まとめ だからフランス車!
フランスはドイツの隣国。超強力なドイツ自動車業界に押されまくり、揺れ動いてきた。その影響で、フランス風味を捨ててドイツ化しようという動きも顕著になり、乗り味がヤケに硬くなったりして、フランス車らしさが失われた時期もありました。
がしかし、おフランス車は目覚めた! やっぱり自分たちの個性を生かさないとダメだって。最近はフランス車らしい猫足や、マシュマロみたいな乗り味が復活し、内外装のオシャレ感では、ドイツ車を凌駕するセンスを発揮するようになっている。
しかも値段がドイツ車よりはっきりお安い! オプションテンコ盛りの国産車より安かったりもする! だから、今こそおフランス車のススメなのです。う~ん、ムッシュ、シルブプレ!!
【番外コラム】フランス車の先進安全装備は?
つい数年前まで、先進安全装備やACCとは無縁だったおフランス車だけど、ここ2~3年で急速に充実し、PSAグループのクルマに関しては、ほぼドイツ車なみのレベルに追いついた。さすがにメルセデスベンツやBMWの高級車にはかなわないけど、世界水準には届きました!
なぜこんなに急に追いつけたのかといえば、今や先進安全装備はボッシュやモービルアイなどの有力サプライヤーから買えばなんとでもなるようになったから。めでたしめでたし。
ところがなぜかルノーだけは、先進安全装備がものすごく遅れていて、いまだにいっさい何もつかないモデルも多い。ルノーはいったいどうなってるんだろう。日産はプロパイロットやハンズオフまでやってるのに……。う~む、謎ですな。
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April 19, 2020 at 03:00PM
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