あのころとは事情が違う
2020年1月10日に先行予約をスタートした「GRヤリス」が、その受け付け開始から約2週間でいきなり2000台以上を受注したという事実は、GRヤリスがいかに世のエンスージアストたちの期待を背負っているかの証左でもあるだろう。GRヤリスは世界的にも希少な量販本格スポーツ4WDであり、「スバルWRX STI」の生産終了に合わせたかのようなデビュー時期も、どこか宿命的ですらある。
今さら説明不要だろうが、トヨタは先代「ヤリス」(日本名「ヴィッツ」)で2017年シーズンから世界ラリー選手権(WRC)にワークス復帰した。この2020年までは従来マシンで戦うが、関係者によると、早ければ来年の2021年から新型GRヤリスでの参戦を目指すという。そんなGRヤリスについて、トヨタはみずから「WRCを“勝ち抜く”ために生まれたホモロゲーションモデル」とうたう。
トヨタのWRCといえば「セリカGT-FOUR」が名門ランチアを力でねじふせて初の世界タイトルを獲得したグループA時代(1987~1996年)を思い出す中高年エンスーも多いと思う。しかし、今回登場したGRヤリスの存在意義や内容が意味するところは、ベース車両ほぼそのままでトップカテゴリーを争っていたグループA時代とはかなり異なっている。
現在のWRCトップカテゴリーは1997年に登場した“ワールドラリーカー(WRカー)”で争われている。WRカーもベース車両の大量生産は必要なものの、エンジン換装や駆動方式の変更など「もはやWRC専用マシン?」といいたくなるほど幅広い改造が認められている。そのWRカー規定も何度か改正されて、現行規定は2017年から施行されているものだ。トヨタもその2017年規定に合わせてWRCに復帰して、新型GRヤリスも基本的に同規定にのっとって企画開発された。
現行規定でのベース車両は、全長3900mm以下で、シリーズで連続する12カ月で2万5000台、直接のベースモデルで同じく2500台の生産が義務づけられている。新型ヤリスは通常モデルが5ドアのみで、GRヤリスが専用の3ドアとなる。よって、新型GRヤリスが本当に2021年からWRCに参戦するには、2020年中にヤリス全体で年間2万5000台、GRヤリスのみで2500台をつくる必要がある。現時点の発売日程や受注状況なら生産義務は問題なくクリアできそうだが、かりに4WDのGRヤリスの生産がエンジンや駆動システムが原因で間に合わなければ、先の東京オートサロンに同時出展されたFFモデルを投入……という奥の手もある。
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January 31, 2020 at 04:00AM
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