米民主党は下院で過半数の議席確保へ優勢になっている=AP
【ワシントン=中村亮】3日投開票の米連邦議会選をめぐり、各州は4日も開票作業を続けた。米メディアによると、米東部時間4日午後4時(日本時間5日午前6時)時点で上院の議席は共和党が47、民主党が46を固めたが、残る7をめぐり大接戦になっている。下院は民主党が過半数の議席維持に向けて優位な情勢となっている。
CNNテレビによると、上院では激戦の中西部アイオワや南部サウスカロライナ両州で共和党の現職が勝利を確実にした。東部メーン州でも優勢だが、西部アリゾナ州では苦戦している。民主党は西部コロラドや中西部ミネソタ、西部ニューメキシコ各州で勝利する見通しとなった。
上院の現有議席は共和党が53、民主党が47(無所属含む)。上院では議席数が50対50となった場合、政府高官人事の承認などをめぐっては上院議長を務める副大統領の一票で賛否が決まる。大統領選が大接戦になっていることもあり、両党は上院の運営を確実に差配できる過半数の議席を目指している。
下院(定数435)は、民主党が192を固め、過半数確保へ近づいている。共和党は181を獲得する見通しで、そのうち4は民主党から議席を奪還するものだ。
議会は予算編成や立法、政府高官人事の承認などの権限を握り、上下両院の勝敗は次期政権の政策実現に影響する。
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