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ホンダが始めた「中古車のサブスク」、試すべきはどんな人?(マイナビニュース) - Yahoo!ニュース

定額制でさまざまなサービスを受けられる「サブスクリプション」が普及しつつある昨今ですが、中古車の世界でも、大手自動車メーカーのホンダがサブスクサービスを本格的に開始しました。中古車を今までどおり「買う」のと、サブスクで「使用する」のとでは、結局どちらがおトクなんでしょうか? 中古車事情に詳しい伊達軍曹さんに正味のところを語ってもらいました。 【写真】サブスクで使えるクルマの1つであるSUVの「ヴェゼル」 すべてコミコミで月額2.98万円から! 昨今はサブスクリプション、すなわち「個別にいちいち買うのではなく、月々の定額制でモロモロの物を入手できる販売方式」が流行りだ。そして、直近では車においても、さまざまなサブスクが出はじめている。 で、2020年9月10日にはホンダも「Honda Monthly Owner」なる中古車のサブスクサービスを開始した。 正確に言えば、2020年の1月から1拠点だけでこのサービスは始まっており、今回はそこに4拠点が追加され、さらに「2020年中に全国主要都市に拡大します」と発表されたということなのだが、とにかく、「ホンダの中古車サブスク」が始まったのだ。 ということで、ここでは「果たしてどんな人がホンダの中古車サブスクに向いているのか?」ということを真剣に考えてみたい。 だがその前に、「Honda Monthly Owner」の概要だけは簡単に説明しておこう。 「Honda Monthly Owner」は、ホンダの正規販売店が取り扱っている「U-Select」(ホンダの認定中古車)に相当する品質の中古車を最短1カ月、最長11カ月の範囲で、まるで所有しているかのように自由に、定額制で使用できるというサービス。 利用料金は税込み2万9,800円~/月で、会員登録料は無料だ。自動車税などの税金や自動車保険料、メンテナンス費なども「利用料金」にコミコミで含まれている。これ以外にかかる費用はガソリン代と駐車場代、超過走行料金(大した金額ではない)、それにNOC(ノンオペレーションチャージ)という、事故ったり車をキズつけてしまった場合に支払うことになる、レンタカーを借りる際にも発生するアレだけだ。 車両の予約も非常にカンタン。まずは会員登録後にスマホかPCで好きな車を予約し、クレジットカードで決済して、ホンダ販売店から送られてくる書類にモロモロを記入して返送し、あとは指定した日時に販売店まで車を取りに行くだけだ。 「2.98万円/月~」といっても、実際はもうちょい高い 以上のとおり、なかなかいい感じのサブスクだとは思われるわけだが、よくよく規約を見てみれば、手放しですべての人におすすめしたい気持ちにもなれない。 まずは「あんまりお金がない人」には明らかに向いてない。 先ほど「利用料金は税込み2万9,800円/月~」と申し上げたが、これはあくまで「~」であって、全車が税込み2万9,800円/月なわけではない。ホンダの安全運転支援システムである「Honda Sensing」の有無や車種によって、金額は変わるのだ。具体的には、 ・Honda Sensingが付いてない軽自動車|2万9,800円/月 ・Honda Sensing付きの軽|3万9,800円/月 ・Honda Sensing無しの小型車|3万9,800円/月 ・Honda Sensing付きの小型車|4万9,800円/月 ・SUV、ミニバン、スポーツカー(S660)|5万9,800円/月 となっている。 昨今は自動ブレーキすら付いていない車にはイマイチ乗る気になれないため、そうなると、最低料金はHonda Sensing付き軽を使用する場合の3万9,800円/月ということになる。 そして、「やっぱさすがに軽ではないほうが……」みたいに思うと4万9,800円/月となり、「なんだかんだ言ってSUVとかミニバンを使いたいし……」となれば、月々の利用料は5万9,800円に達する。……なかなかのお値段なのである。 また、「1台の車にまあまあ長く乗りたい」と考えている人にも、向いているとは言い難い。 短期間や中期間であれば、先代「フィット」(のHonda Sensing付き中古車)を月々4万9,800円のコミコミ定額で利用するのも悪くはない。計算してみると、金銭的にもそこそこペイはする。 だが「ま、最低でも3年は乗ろうと思ってます」というのであれば、先代の中古車に月々5万円近くを支払うより、フルモデルチェンジを受けてバリバリになった新型「フィット」の新車を月々3万円ぐらいの残価設定ローンで買うほうが、明らかにシアワセになれるだろう。 「購入車種を決めるための試乗目的」にはかなり使える ならば、この「Honda Monthly Owner」はどんな人に向いているのかといえば、今年1月からすでにサービスをスタートした拠点(埼玉県和光市のU-Select城北)で取ったアンケート結果のとおり――ということになる。 メディアに発表された資料によれば、U-Select城北でHonda Monthly Ownerを利用した人の「利用目的」第1位は「買い替え検討を目的とした試乗」とのこと。 これは非常によくわかる話で、車の本当の良し悪しや使い勝手というのは、ディーラーの近所の道を10分程度走ってわかるものではない。できれば1カ月ぐらい、さまざまなシチュエーションで使ってみないことには何とも言えないのだ。 その点、このHonda Monthly Ownerで2カ月か3カ月ぐらい使ってみれば、「なるほど、ホンダのヴェゼルというSUVは我が家に合ってるなぁ」とか「イマイチ合ってないな……」とかが、けっこう深いレベルでわかるはずだ。そういった使い方に、たしかにこのサブスクは合っているだろう。 「自由に使える車が期間限定で必要」という人にも向いている そして、資料によれば利用目的の第2位は「通勤・単身赴任」で、3位以降は「ウインタースポーツ、キャンプなどの趣味」「送迎」「通院」と続いている。これは要するに、「期間限定の用途」ということだ。 「サーフィンはやらないけど、スノボだけは存分にやりたい」という人にとって、車は冬場だけあればOKなものであり、「通院」に関しても、よほどのことがない限り人間というのはいつか通院をやめるため、これまた「とりあえず数カ月間だけ、完全に自由に使える車が欲しい」と考える通院者に、Honda Monthly Ownerはけっこう向いているのだ。 また、アンケート結果にはなかったが、子どもの成長やその他の要因により「ライフステージが変わりそう」という人にも、さまざまなタイプの車を躊躇なく乗り替えることができるこういったサブスクはマッチするだろう。 「高い」とか「長く乗る人には不向き」といった文句は言ったが、「自分の車がすぐそばにある生活のすばらしさ」をより多くの人に体感してもらえるという意味では、まったくもって悪くないサブスクサービスである。決して万人向けではないが、これがフィットしそうな人には、ぜひ試してみてほしいものである。 伊達軍曹 だてぐんそう 1967年東京都出身。外資系消費財メーカー日本法人本社勤務を経て出版業界に転身。輸入中古車専門誌複数の編集長を務めたのち、フリーランスの編集者/執筆者として2006年に独立。現在は「手頃なプライスの輸入中古車ネタ」を得意としながらも、ジャンルや車種を問わず、大手自動車メディア多数に記事を寄稿している。中古車選びの流派「伊達心眼流」の創始者(自称)。 この著者の記事一覧はこちら

伊達軍曹

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