そして海外で販売されているモデルには、日本で販売されていない海外専用車と、日本でも販売されているモデルを海外向けに改良しているケースが存在。 そこで、日本で馴染みのあるモデルでも、日本仕様と微妙に異なる海外モデルを5車種ピックアップして紹介します。
●ダイハツ「コペン」
2002年に発売されたダイハツ初代「コペン」は、軽自動車初の電動メタルルーフを装備した2シーターオープンカーです。また、660cc直列4気筒DOHCターボという、贅沢なエンジンを搭載したことでも話題となりました。 維持費の安さからセカンドカーとしても人気となり、2012年まで販売されましたが、この初代「コペン」は欧州に輸出されました。 欧州進出初期は日本と同じく660ccエンジンのままでしたが、後に1.3リッター直列4気筒自然吸気エンジンに換装され、ボディは国内仕様と同等ですが、仕向地の法規に合致するため最小限の変更が施されました。 なお、ハンドル位置は当初右のみでしたが、後に左ハンドル仕様も設定されています。 ちなみに、スズキ「カプチーノ」も欧州に輸出された実績がありますが、こちらは右ハンドルで660ccエンジンのままでした。
●トヨタ「エコー」
トヨタ初代「ヴィッツ」は「スターレット」に代わる次世代のコンパクトカーとして、1999年に発売されました。当初からグローバルカーとして開発され、「ヤリス」の名で欧州進出を果たし大ヒットを記録します。 そして、ヴィッツのデビューから少し遅れて、コンポーネントを共有する派生車として、トールワゴンの「ファンカーゴ」と4ドアセダンの「プラッツ」が発売されました。 このうちプラッツは北米でも「エコー」という名で販売されており、日本では販売されなかった2ドアセダンを設定。 日本でもかつては「カローラ」などで2ドアセダンがありましたが、1980年代には消滅してしまいましたが、アメリカでは「セクレタリーカー(主に働く女性が通勤などで使うクルマ)」として、コンパクトな2ドア車のニーズがありました。 エコーの2ドアは、ヴィッツの3ドアハッチバックに短いトランクを付けたようなイメージで、あまりスタイリッシュとはいえないフォルムだったためか、販売的には成功したとはいえず2003年にラインナップから消滅。 以降はヴィッツの3ドアハッチバックが後継車になりました。
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August 03, 2020 at 04:14AM
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