スーパーカーのようなモデルは日常とはかけ離れており、スピードを追求したデザインなので目立つのは当然ですが、もっと庶民派なクルマでもユニークな外観によって注目を浴びるクルマが存在。
そこで、注目度満点なクルマを5車種ピックアップして紹介します。
●スマート「クロスブレード」
1994年、ダイムラーと時計メーカーのスウォッチが、新たな自動車会社としてMCCを設立し、1998年に「スマート」ブランドから2人乗りのマイクロカー「シティークーペ」(日本では「スマート」、以下同様)が発売されました。
スマートはコンパクトなサイズながら強固なモノコックシャシが特徴的で、大型なクルマと衝突しても乗員を保護することができると、高い安全性をアピールし、欧州で大ヒットします。
そして、オープンカーの「スマートカブリオ」をベースに作られた「クロスブレード」が2001年に発売。
クロスブレードはコンセプトカーを市販化したもので、ボディには屋根はおろかフロントウインドウも無く、ドアはバータイプのものが装着されるのみです。
エンジンはベース車と同じ600cc直列3気筒ターボを搭載していますが、最高出力を70馬力にアップし、専用デザインのバンパーやフェンダー、ホイールなどを採用しています。
日本では2002年に25台が限定販売されて完売し、さらに追加で2003年に34台が同じく限定販売されました。
なお、クロスブレードの内装はある程度防水対策されていますが、出先で雨が降ったら濡れながら走るしかない、ある意味ストイックなモデルといえます。
●日産「エスカルゴ」
1980年代の後半から発売された日産のパイクカー3台は、一大センセーションを巻き起こしました。
第1弾が1987年の「Be-1」で、第2弾として1989年に「パオ」が発売され、同時にライトバンの「エスカルゴ」も登場します。
正式な車名は「S-Cargo」と表記され「Cargo=貨物」のスペイン語読み「カルゴ」と「S」を組み合わせ、実際にライトバンとして発売されました。
車名のとおり外観はカタツムリのようなルックスとなっており、とても商用車のイメージではありませんが、荷室の高さは1230mmと十分に実用的につくられています。
内装では特徴的なセンターメーターを採用し、さらにシフトノブ、ウインカーレバー、ワイパーレバーのデザインが統一され、ハンドルもフランス車のような一本スポークとなっているなど、内外装共に遊び心満載のクルマです。
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