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〈トヨタ・ヤリス〉コンパクトカーに再び革命を起こす力作【ひと目でわかる国産新型車の魅力】 - MotorFan[モーターファン]

  • 2020/03/01
  • ニューモデル速報

WLTCモード燃費:36.0km/ℓ ※「HYBRID X」
月間販売台数:NO DATA(未発売)

REPORT●工藤 貴宏(KUDO Takahiro)/塚田 勝弘(TSUKADA Katsuhiro)
PHOTO●宮門 秀行(MIYAKADO Hideyuki)/中野 幸次(NAKANO Koji)
MODEL●森脇 亜紗紀(MORIWAKI Asaki)[身長160㎝]

※本稿は2010年1月発売の「2020年 国産新型車のすべて」に掲載されたものを転載したものです。

おせち料理でお馴染みの黒豆をモチーフに、ぷくっとした丸みと凝縮感を表現。レッドやブルー、イエローなど華やかなボディカラーに加えて、ホワイトもしくはブラックルーフの2トーンもオプションで選べる。

■HYBRID X
全長×全幅×全高(㎜):3940×1695×1500
室内長×室内幅×室内高(㎜):1845×1430×1190
ホイールベース(㎜):2550
トレッド 前/後(㎜):1490/1485
車両重量(㎏):1050
エンジン形式:直列3気筒DOHC
総排気量(㏄):1490
エンジン最高出力(kW[㎰]/rpm):67[91]/5500
エンジン最大トルク(Nm[㎏m]/rpm):120[12.2]/3800-4800
モーター最高出力(kW[㎰]):59[80]
モーター最大トルク(Nm[㎏m]):141[14.4]
燃料タンク容量(ℓ):36(レギュラー)
トランスミッション形式:電気式無段変速機
駆動方式:FF
サスペンション:(前)ストラット (後)トーションビーム
ブレーキ:(前)ベンチレーテッドディスク (後)リーディングトレーリング
最小回転半径(m):4.8
WLTCモード燃費(㎞/ℓ):36.0
タイヤ・サイズ:175/70R14
車両本体価格:199万8000円

先進安全装備(Toyota Safety Sense)

ミリ波レーダーと単眼カメラで前方を検知する安全装備を採用。夜間の歩行者や昼間の自転車運転者も検知する。前後誤発進抑制は「X“Bパッケージ”」と6速MT車を除いてオプションで装着可能。

ボディカラー

ヤリスの3つのポイント

1.小型車向けの新プラットフォームを採用
2.新開発の1.5ℓ直3エンジンとCVT
3.高度駐車支援システム「アドバンストパーク」

全高:1500㎜ 全幅:1695㎜
ミラー・トゥ・ミラー:2015㎜ 開口高:700㎜
全長:3940㎜ 最小回転半径:4.8m〜5.1m

街なかでの取り回しやすさに配慮した4mを下回るボディは、前屈みのキャビン、後方に向かって鋭く駆け上がっていくベルトライン、大きく膨らんだリヤフェンダーにより躍動感が演出されている。全車にロッカーモールを備えることで重心の低さを強調。

エンジン&ホイール

ハイブリッド車には新開発の1.5ℓダイナミックフォースエンジン(91㎰/12.2㎏m)を搭載。トルクの増加と熱効率の向上が図られており、力強い走りに加えて、WLTCモードで36.0㎞/ℓの低燃費も実現する。
オプションで16インチのアルミホイール&タイヤを装着できる。タイヤはブリヂストンの「エコピアEP15」。

乗降性

〈前席〉シート高:580mm ステップ高:365mm

前身のヴィッツに比べて着座位置を約20㎜低く設定してスポーティな運転感覚を追求。そのため、乗降時の身体の上下動は大きめになる。

〈後席〉シート高:620mm ステップ高:390mm

前席よりも着座位置が高いので身体の動きは少ないが、車体が小さく、ドアも大きく開かないため、足を通すスペースが若干窮屈な印象だ。

インパネ

操作性や視認性に配慮した位置にタッチパネルディスプレイを装備(「G」グレード以上は8インチ、「X」系は7インチ)。エアコンのスイッチも中央に集約するなど、シンプルかつ機能的なデザイン。

メーター

液晶ディスプレイの両脇に円形の液晶を配置して先進性を強調。右側の速度は数字が大きく視認性に優れる。「X」系はアナログメーターとなる。

前席

TNGA向けに開発された標準タイプのフレームを使いつつ、座面の角度やクッションをヤリスの運転姿勢に合わせて設計。欧州車的な硬めの着座感で、サーキット走行でも身体がズレないほど、しっかりと骨盤をサポートする。

後席

パッケージの変化に伴って、前後席間距離がヴィッツより37㎜減っているが、着座位置が高めなので足の収まりが良く、視界も良好。座面をえぐることで後席でも乗員の姿勢をしっかりと保持する。中央席のシートベルトは背もたれ内蔵式となった。

うれしい装備

「DCM」と呼ぶ通信ユニットを全車に標準で搭載。インターネット経由でクルマとスマホがつながる。遠隔操作でドアロックできるため、鍵を閉めたか不安になってもすぐに確認できる。
駐車支援システムの「アドバンストパーク」は、事前に駐車位置を記憶させておくだけで、自動で駐車をこなしてくれる。縦列駐車や白線のない位置にも対応。
事故などの緊急時にボタンを押せば、オペレーターにつながり、緊急車両の手配などのサポートを受けられる。
座面前端に壁を設けることでシートの上に置いた荷物が落下するのを防ぐ。傘やバッグなどを掛けておく切り欠きも用意されている。
乗降時に腰や足への負担を減らす回転シートをオプションとして用意。着座位置やスライド量は標準のシートと同等。
降りる時は最後端までスライドして足元のスペースを稼ぎ、乗り込んだ際はレバーを引くだけで設定した位置に素早く戻せる。
荷室を上下二段に分割するアジャスタブルデッキボードをオプションで設定。後席格納時は段差のないフラットなフロアとなる。
ハイブリッド車に備わるAC100Vコンセント。電子レンジやドライヤーなどが使える1500Wの大容量を誇り、災害時に頼もしい。

ラゲッジルーム

〈通常時〉最小幅:815mm 最大奥行き:680mm
〈後席格納時〉高さ:830mm 最大奥行き:1460mm

競合車よりも広いわけではないが、左右幅があることやホイールハウスの張り出しが少ないのは注目ポイント。ヴィッツと比べて背もたれより上の空間は狭いが、下の空間は同等。リヤシートを倒せば荷室を拡大できるが、アジャスタブルデッキボードなしだと130㎜ほどの段差が生じる。

使い勝手撮影車両データ

インテリアカラー:トープ 
オプション装備:16インチアルミホイール(切削光輝+ブラック塗装)/3灯式フルLEDヘッドランプ/他

〈TOPICS〉世界ラリー選手権から生まれた「GRヤリス」の先行予約が開始!!

東京オートサロンでワールドプレミアされた「GRヤリス」。3ドアのボディをはじめ、272㎰を発揮する1.6ℓ直3ターボや「GR-FOUR」と銘打つスポーツ4WDシステムなど、WRC(世界ラリー選手権)で培ったノウハウが惜しげもなく投入された本気のモデルだ。専用のBBS製鍛造アルミホイールなどが装備される「First Edition」の先行予約が6月30日(火)まで受付中だ。

〈開発者コメント〉クラスの枠をはるかに超えたクルマに仕上げました

末沢泰謙[すえざわ・やすのり]TC 製品企画 ZP/チーフエンジニア

ヤリスはこれまでひと世代ごとに全長が約100㎜ずつ大きくなってきましたが、新型ではとにかくボディは大きくしたくなく、後席や荷室を広くしようという考えはありませんでした。というのも、初代ヴィッツ以来の価値は何か……を改めて議論する中で、コンパクトで小さいことが最大の価値だろうという考えに至りました。企画の初期段階ではグローバルでサイズの統一も考えていましたが、法人や女性ユーザーの中で5ナンバーに対する声が根強いことから日本では5ナンバーに収めることに迷いはありませんでした。新型ではTNGAプラットフォームのほか、トヨタ初の安全装備、走行性能など、クラスの枠を超えたクルマとしてつくり上げました。

バイヤーズガイド

「小さなクルマでも安全装備やコネクティビティなどは手を抜いていない」という開発陣からの声が頼もしいところ。“走り好き”にはMT仕様も大注目だが、日常生活で使うならハイブリッドが堅実。ハイブリッドの4WDは後輪がモーターで駆動される方式で、燃費も優れており、WLTCモードで30.2㎞/ℓを誇る。

ヤリスのパワートレーンは1.0ℓと1.5ℓのガソリン、1.5ℓのハイブリッドの全3種類。それぞれに松竹梅にあたる3グレードが設定されている。ちなみに、ハイブリッドの4WDはプリウスと同じ方式のE-Fourが搭載されている。
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モーターファン別冊・ニューモデル速報 ニューモデル速報 Vol.591 トヨタ ヤリスのすべて

ヤリスの詳しい情報は、ニューモデル速報 第591弾「トヨタ・ヤリスのすべて」をご覧ください。(2019年12月28日発売 500円+税)

モーターファン別冊 統括シリーズ Vol.123 2020年 国産新型車のすべて

話題のマツダ3も、新型スープラも。
2019年に登場した主要26車種を完全ガイド
272ps+スポーツ4WD “GR FOUR”搭載、GRヤリスがワールドプレミア

新型FIT 登場!
6年ぶりにフルモデルチェンジした新型フィットがついに登場。「心地よさ」をテーマに開発された内外装は疲れにくく良好な操縦性。ハイブリッドの滑らかな走りや先進安全装備なども注目の一台だ。

人気ジャンル!コンパクトSUVの魅力
世界的なSUVブームは衰えることを知らず、日本ではコンパクトSUVの新型車ラッシュが続く。時代にフィットする人気ジャンルの理由を探る。

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