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【ハリアー RAV4 ライズ ヤリス…】 今秋から登場する新型車たちの動向 最新情報をお届け!!! | 自動車情報誌「ベストカー」 - ベストカーWeb

 毎月200店以上の新車ディーラーを回り「生」の新車情報を届けてくれる流通ジャーナリストの遠藤徹氏。今回も前回に引き続き、ハリアー、RAV4、ライズ、ヤリス…などなど、トヨタ系の新型モデルの情報が並ぶ。

 このほか、フィット発売の影響、またそのウラでのフリード絶好調、フルモデルチェンジを待つスバル レボーグ、マツダ2の話題など、今回も盛り沢山でお届けする。

【画像ギャラリー】RAV4と来夏登場の新PHV仕様「Prime」を比較!! 各モデル現行型&最新型をギャラリーでチェック!!!

※本稿は2019年11月のものです
文:遠藤徹/写真:ベストカー編集部
初出:『ベストカー』 2019年12月10日号


■トヨタ ハリアーのフルモデルチェンジは2020年5月のGW明けか?

 トヨタは2020年5月のゴールデンウイーク明けにもハリアーをフルモデルチェンジする見通しです。正式に販売店に通達があったようなのです。

 なお、2020年5月はトヨタの系列店が全国レベルで統合して「トヨタモビリティ」を発足させ、全トヨタブランドモデルが併売に切り替わるタイミングとなります。

現行型ハリアー。今年7月に発売のブラックを基調とした特別仕様車 PREMIUM“Style NOIR(ノアール)”

 次期型ハリアーの詳細はまだ明らかになっていませんが、RAV4とのクラス分けを明確にするため、若干のサイズアップ&ハイクォリティ化で上級シフトさせると思われます。

 パワーユニットは2L NA、2Lターボ、2.5Lハイブリッドのほか、3.5Lハイブリッドを搭載する可能性もあります。

■トヨタ RAV4納期は4カ月待ちの2月下旬

 トヨタが今年4月中旬に発売した新型RAV4は、発売から半年以上が経過した最近でも依然好調な販売推移を見せています。

 10月下旬現在の納期は2020年2月下旬で、4カ月待ちとなっているのです。10月前までの納期は3カ月待ちでしたが、ここに来てさらに1カ月先送りになっています。

 ガソリン車、ハイブリッド車とも同程度の納期で、上級グレードのGグレードの引き合いが多くなっています。また、受注台数の60%以上が4WD車で占められています。

こちらは11月22日からのロサンゼルスオートショーで世界初披露されたPHVモデル「RAV4 Prime」。米国および日本では2020年夏、欧州では2020年後半の発売を予定。ますます人気が加速する!?

■11月5日発表発売のトヨタ 新型コンパクトSUV「ライズ」の人気はどうか?

 トヨタが11月5日に発表、発売した新型コンパクトSUV「ライズ」の販売の滑り出しは今一歩なのか、ヒットモデルになりそうなのか、判定が難しい状況にあります。

 10月上旬から事前予約の受付を開始していますが、扱い店によって好調と不調が分かれた推移となっているためです。SUV人気のため好調な滑り出しとなりそうですが、あまり売れゆきがよくないと評価する扱い店もあります。

 現物やカタログがない新規モデルでしたので、実際に展示車や試乗車が配置されれば、勢いがつくかもしれません。

トヨタは11月5日に新しいコンパクトSUVのライズを発売したが、事前予約の数は店舗によって差があるようだ

■トヨタ 新型ヤリスのティザーキャンペーンを開始

 トヨタは12月20日に発表、2020年2月中旬に発売する新型ヤリス(ヴィッツの後継モデル)のティザーキャンペーンを10月中旬に開始しました。これまで発表、発売は2020年2月中旬を予定していたのですが、実際は発表を12月20日に先行させます。

 価格を決めて、先行予約を開始するのは11月上旬になる見通しです。

 ティザーキャンペーンは、新型ヤリスの概要とアピールポイントをまとめた8ページカラー刷りのパンフレットを作成して、来店者に配布。

 さらに商品概要を掲載したタブレット端末で詳細を説明する方法でヤリスの周知徹底を図っています。

ヴィッツの後継モデルであるヤリスは12月に発表予定だが、ティザーキャンペーンをすでに始めている。11月上旬からは先行予約を開始

 ヤリスは2020年4月末まではネッツ店の専売ですが、5月からは全トヨタ系列店の併売となります。

 従来モデルであるヴィッツはすでにオーダーストップし、在庫一掃セールに入っています。特別仕様車の「1.3FセーフティエディションII」以外は次第に在庫がなくなりつつあります。

 こちらを狙えばナビ、ETC付きで25万円以上の値引きは可能でしょう。

狙い目? のヴィッツ特別仕様車 HYBRID F“Safety Edition Ⅲ”。「HYBRID F」をベースに、予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」や、インテリジェントクリアランスソナー[パーキングサポートブレーキ(静止物)]などの安全機能を特別装備している

■新型フィットの発売延期でホンダ販売店は頭を抱える

 新型フィットの発売が当初の11月下旬から2020年2月に3カ月も先送りになったことで、販売店は頭を抱えています。

 当初は10月中旬あたりに価格を決めて、先行予約をスタートさせる予定でした。このため従来モデルを早々と売りつくす方針で進めていました。

ホンダ 新型フィット

 したがって従来モデルは10月中にも売り切りそうで、今年11月~2020年1月には売る在庫がほとんどなく、この間フィットの販売は大幅に落ち込む趨勢となっています。

 10月下旬時点の見通しでは新型は12月下旬に価格を決め、先行予約を始めると思われます。

■マイチェン&追加設定したホンダ フリードが絶好調の滑り出し

 10月4日にマイナーチェンジし、SUVテイストのクロスターを設定した改良型フリードの売れゆきが好調な立ち上がりを見せています。

 フル生産状況にあり、ガソリン&ハイブリッドの納期が12月中旬、クロスターが来年2月上旬と2~4カ月の納車待ちとなっています。クロスターは当初メーカーへの見込み発注を抑えていたディーラーがあり、これも納期が長引く要因となっています。

 販売構成比は3列シート車が約70%を占めています。

ホンダ フリード

■スバル 次期型レヴォーグの新開発1.8Lターボに注目!

 2020年7月の発売が予定されている次期型レヴォーグには新開発の水平対向1.8Lターボエンジンが搭載されます。

 この1.8Lターボは、従来の1.6L&2Lターボの態勢から2Lターボを外し、その代わりに位置づけられるパワーユニットとなる見込みです。

 これまでの2Lターボではレヴォーグのサイズではオーバースペックとなっている点を、よりバランスのよさを重視して開発したのが1.8Lターボのようです。

 ただし、この1.8Lという排気量は、トヨタと日産では一部車種に残していますが、他社には設定がないのが現状であり、今後どのような処遇になるか注目されます。

東京モーターショーでプロトタイプが公開された次期型レヴォーグ。エンジンは新開発の1.8L水平対向4気筒ターボが搭載される予定で注目される

■次期型マツダ2はパワーユニットに注目

 マツダが2020年9月にもフルモデルチェンジする方向で開発を進めている次期型マツダ2は、搭載するパワーユニットが注目されます。

 ベーシックエンジンの1.5Lは直噴で初の3気筒となりそうなのです。その「SKYACTIV-X」バージョンも同じく3気筒で開発中だといいます。

デミオあらためマツダ2(現行型)

 この1.5L 3気筒エンジンは、マツダ3に搭載される2L4気筒のシリンダーブロックを流用したもので、そのためコストダウンを図れるというメリットがあります。これによって同クラス最高の低燃費を実現する方針だといいます。

 このほか、パワーユニットはエクステンダー方式のロータリーエンジンの開発も進めています。ロータリーエンジンを動力ではなく、発電用として使うパワーユニットです。ロータリーエンジンはコンパクトなため、スペース効率の面でメリットとなります。

 ただし、ロータリーの採用はフルモデルチェンジ時ではなく、次期型がマイナーチェンジする時に追加される可能性もあります。

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